スモールステップ 〜このくらい、人によってはこんなにも〜

このブログを読んでくれてた友達からメールをもらった。


近況を教えてくれて


息子さんが、療育施設に通っていて、はじめは飲めなかった牛乳や食べ物が数ヶ月で食べれるようになった話を聞かせてもらった。


そこの方針は、『苦手なことでも頑張る』
どんなに泣いても嫌がってもできるようになるようにする。


そのやり方には、聞いててちょっと恐怖さえ感じてしまったんだけど


確かに目に見える変化や成果がでてて、すごいって思った。


『偏食と向き合う方法』
ほんとにいろんなやり方があるだね。


それと同時に、『やっぱりできるようになるためにはそのくらい厳しくした方がいい?』

って頭をよぎった。

どれが正解かわからないから、いつも迷う、悩む。



それから、少しの間、気持ちは揺れた。

旦那さんと担任の先生とも相談して

『今の方針のまま、ゆっくり見守る』ことにした。

いろんな情報を耳にするといつも迷う。

でも、最終的には、

『自分たちの決めたことに自信を持とう』


ここに至る。


どのお母さんも子どものことを思い、何が1番いいんだろうってみんな同じように悩んでるんだよね。


きっと、いろんな方法があるけど、お母さんお父さんが悩んで悩んで、決めた方法ならどれもきっとその親子にとっては正解なはずよね。



今、わが家ではこの本を頼りに、小さな小さな一歩を積み重ねるスモールステップというのをしている。

とても詳細な対応を書いてくれてて、目に見えて劇的な変化がでるには時間はかかるけど

小さな小さな一歩が少しずつ変化を感じれるようになってきた。

スモールステップ(小さな小さな積み重ね)



私の中で『このくらいなら』と配慮してるつもりだったこともこの本を読むと

『こんなことから始めるの!?』って目からウロコなことがたくさん。


『このくらい大丈夫でしょ!?』

『このくらいならできるよね?』


と私なりに配慮してるつもりだったけど、もっともっと娘の感覚に歩み寄るところからスタートだったんだと気づかせてくれた本。



娘は、特定の入れ物に対するこだわりも強い。


同じジュースでも、パックなら飲めるけど、それをコップにうつすと飲めなくなる。


このパッケージは、この味ってきっと記憶してて、それが一致することに安心感があるみたい。



R1のボトルに、牛乳を入れた時、しばらくR1も飲めなくなってしまった。
(自分の想像した味と違うとビックリしちゃうみたい)



本を参考にそこで始めたのは、


まずコップを持つことから!



正直、そんなことから?!ってビックリしたけど、


数日それを続けた。


そのあと、

そこに娘の目の前でいつも飲むジュースやR1を入れて持てれたら◎


そのあと、それに顔を近づけれたら◎


そして、それを口に近づけたり、匂うことができたら◎


そのコップに一滴入れて、ペロってできたら◎


スモールステップってこんなにこんなに小さなステップを重ねていく。


今までは、食べるか、食べないかの二択。


食べたら褒めまくる。


食べないと残念、また頑張ろうって感じだったけど、


この小さなステップは、褒めてあげれる要素がたくさんあって、褒められることでどうやら本人に自信がつくようだ。



実際、
入園当初、幼稚園で全く飲めなかった牛乳。

今は担任の先生の配慮で、

小さな小さな積み重ねをしてくれてる。



基本は女の子は赤、男の子は青のコップ。

まずは、先生の気づきで、

赤に対する過敏さがある娘のために、女の子だけど青のコップにしてくれた。

(いつもお絵かきは、青系のクレヨンしか使わないから、先生は気づいてくれたようだ)


そして、そこに最初はみんなの半分くらいの量だった牛乳を


一滴、二滴にしてもらった結果


3ヶ月たった今ようやく、その一滴の牛乳が毎日ペロッと舐めれるようになったそうだ。

そして、一滴から二滴、そして3滴と少しずつ少しずつ量を増やしていく。


入園当初、お茶と水以外コップを持つことさえ、嫌がってた娘が



例え一滴でも、牛乳を口にできるようになったことは、本当に快挙だ。



こんな丁寧に寄り添い、対応してくれる担任の先生には本当に感謝してもしきれない。


一旦、口にできて、『美味しいじゃん!』って本人が気づけば、どんどん自ら食べれていくから


はじめのその一口のハードルを乗り越えることが1番の難関。



こうやってほんとにほんとに地道な作業の繰り返しで克服していけるなら


やる価値ある!と信じてやってみている最中です。


そして、うちは旦那さんも結構好き嫌いが多い。


納豆嫌いの旦那さんに

『玲奈も頑張ってるし、このくらい食べてみて』って一粒の納豆を出しても

『絶対に無理』っていう。

納豆が大好きな私からしたら、


『このくらい(一粒くらい)我慢したら食べれるでしょ?』って思っちゃうけど


苦手な人からしたら、私にとっての『このくらい』が『こんなにも無理、てか匂うだけでも無理』っていう。

これは、私には絶対わからない感覚。


私は、よく子どもたちに(特に娘に)


『このくらい我慢したら?』

『このくらい大丈夫よ!』

って私の中でのこのくらいって物差しで言っちゃうけど、


『このくらい』って言葉



娘にとっては『こんなにも、触るだけ、匂うだけでも無理、苦痛』なのかもしれないよね。


大人になるにつれて


『もういい大人なんだから、このくらい私が我慢すれば』って思って我慢してできちゃうことってたくさんある。



でも、『このくらい』『このくらい』って積み重ねる我慢が、ストレスとなって病気を引き起こす人も今多いよね。


人の感覚って、他人にはわからない。


やっぱり本人にしかわからない。


他人からみたら、甘えにみえることも本人にとったら、本当に苦痛なのかもしれないもんね。



この地道なスモールステップ

目に見える成果がでるかもわからない

でるまでにすごく時間がかかるかもしれない

もしかしたら明日いきなり食べれるようになるかもしれない

どんなことが起こるかわからないけど



私自身、我慢我慢を繰り返して、体調を壊したこともあるから


この無意識に我慢しちゃう癖、子どもにはあまりしてほしくないなとも思う。
(必要な我慢もあると思うから、その辺りは難しいけど)


やっぱり、子どもたちの感じる感覚を大切にする方法を選択してみようと思う。


(まだまだブレそうだけど、いつもここにもどるようになってきたかな)

甘やかしてるように思う人もいるかもしれないし、これがどういう風になるかもわからないけど


やっぱり、子どもたちの中で、感じる感覚、それはそれぞれの個性だと思うから大切にしたい❤︎

今日はまとまりのない感じになっちゃったけど、やっぱりこうやってことばとして書き出すことでスッキリする✨



『ちゃんとした食事にしなきゃ!』をやめた管理栄養士。超偏食の娘が教えてくれてる本当に大切な食事とは〜

ママは管理栄養士。その子どもたちは超偏食だった。 世間で正しいと言われるちゃんとした食事(カロリーや栄養素など)を伝えることが仕事だった私。その知識は全くわが子に通用しなかった。 そんな日々に悩み、そこからたくさんの気づきをもらっている真っ最中。そしてその記録 『食育』で育つのはカラダだけじゃなかった。 カロリーや栄養素よりも大切なことがあった。

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