薬膳で学んだこと
『欲しい時に欲しいものを食べることが健康
欲しいと思うものは、人間が本能的に求めるカラダとココロに必要な栄養素』
この考えは、カロリーや栄養素ベースに食を考えてきた私にとっては全くない概念だった。
『欲しいと思うものは、その人にとって必要な栄養素』
といっても
『減量したいけど、甘いものをつい食べてしまう』
過去に出逢った患者さんの中にもたくさんいた。
どう考えても、この人、カロリーも糖分も足りてるよね!?って人はたくさんいた。
『欲しいと思うものはその人に必要な栄養素ってどういうこと?』
痩せたいって思ってても、
欲しいものを欲しいまま食べてたら、絶対に太るよね?!
しばらく私の中で腑に落ちるまで時間がかかった。
その人の欲しいと思うものは
『カラダとココロ』に必要な栄養素。
ここがポイント。
その人が
カラダが求めてるのか
ココロが求めてるのか
を見極める必要があるのだと思う。
『ダメとわかっていても、食べてしまう』人の多くは
カラダではなく、ココロがその栄養素を求めているのだと思う。
薬膳は、味にはココロへ与える影響もみる。
この考えをしれたことで、見えてきた世界がある。
今までは、甘いもの=カロリーが高い
太る
甘いもの=悪
のイメージだった。
ココロへの作用として
甘いものには、気持ちを緩めてくれる働きがある。
甘いものが、
やめたくてもやめれない
こんな時は、食べてしまう自分を責めたり、無理にやめようとするのは逆効果だった。
こんな時こそ、
頑張りすぎてることないかな?
自分で自分を責めすぎてないかな?
ここに、一緒に寄り添うことが大切だった。
そんなこと知らなかった私は、
『また食べちゃったんですか?』
『甘いものは頑張って控えましょうね』
と気持ちに寄り添うどころか
もっと頑張ろう!と背中を押していた。
『ダメだとわかっていても、やめれない』
『やめたいのにやめれない』とき
『こんな頑張ってるのに、誰もわかってくれなくて、寂しい、辛い』
こんな気持ちが隠れてることがある。
こんな時こそ、一緒に張り詰めてる気持ちを緩めれるよう、気持ちに寄り添うことが大切なのかな。
と最近は思う。
娘も、どう考えても今、
低血糖ではないよね?!
って時に、必要以上にジュースを欲しがることがある。
娘を尊重して、言われるままにジュースをあげてたこともあったけど
なんか違うな?と思って。
最近は、
本当に
カラダが糖分を求めてるのか?
ココロが求めてるのか?
を見極めるように心がけている。
ココロが求めてるかな?って思う時は、
しばらくなだめ、余裕がある時は、
しっかり抱っこしたり、娘との時間を作るようにすると
落ち着いてくることも増えた。
甘いものをココロが求めてる時は、
ココロが栄養を求めてる。
寂しかったり
誰かに寄り添ってもらいたかったり
甘えたかったり
認めてもらいたかったり
張り詰めた気持ちを緩めたかったりする。
『欲しい』と思う気持ちには必ずワケがある。
それが
『カラダが求めているのか?』
『ココロが求めているのか?』
それを見極めて、寄り添える。
もしまた、栄養指導に携わることがあったら、こんな栄養指導をしてみたいな。
0コメント