『食』とは思いやり

出産予定日まで約1ヶ月。


落ち着いていた妊娠性のかゆみもまた再発し

34週を超えたら、いつ産まれてもいいからそれまで頑張りましょう!と目標にしていた週数。


昨日の夜(35週)、朝まで不規則な前駆陣痛が続いて、

いよいよとドキドキしたものの

本陣痛にはならなくて

赤ちゃんとの対面はもう少し先になりそうだ。


私は、身長が150cm以下であるということで

それが1つのリスクでもあるらしく、長女の時から個人の産婦人科ではなく

NICUのある総合病院での出産です。


聞く話によると、個人病院は、

エステがついてたり、フルコースがでたりと

入院中至れりつくせりのところも増えてきてるみたい。

私の入院する総合病院は、食事は治療食。

過去2人の入院中、何よりも食事が辛かった。

お世辞にも美味しいとは言えないのだ。

私も、過去に仕事で

治療食の献立をたてたことがあるので

決められた栄養成分、予算に合わせて

何パターンも献立をたて、かつ、それをいろんな疾患へ展開するのがどれほど大変かは知っている。

(計算上)栄養バランスは、完璧に考えられていて

本来体にいいはずの食事だけど

患者として、自分が食べてみて思うことは

私自身が満たされる食事ではなかった。


今思うと

私自身、献立をたててた時、栄養計算の帳尻を合わせること(その計算が健康のため最適であるという前提の上で)

予算内でできるもの

というのが1番の目標だった。


それを食べる人が、それをみて、食べてどんな気持ちになるかなんて考える余裕はなかった。

プラスティックのお皿に並べられた栄養バランスの完璧な食事。

これから控える入院中の食事のことを考えると少し憂鬱な私がいる。

やっぱり、食事って何をどれだけ食べるかっていう『栄養バランス』だけじゃないな。





なぜか理由はうまく説明できないけど
(これがこういう効果があるからとかじゃなくて、心が自然と反応する感覚)

『はぁ、美味しい♡幸せ』って思えるって

私にとっては欠かせない『食』の大事な要素だ。

かわいい、素敵って思えるお皿に
(ポーセラーツでどんなお皿作ろうかな?って考えるのが最近は楽しくて仕方ない💕)


あったかいものはあったかく


冷たいものは冷たく


こうして食べると、


もっと楽しいかな?

もっと美味しいかな?

これ好みかな?


食べてくれる人のことを想いながら


作ったり、盛り付けたりする料理って思いやりそのものなのかもしれない。


ずっと『食』は苦しいもの、『こうしなきゃいけないもの』という呪縛から少しずつ解放されてきた。

『食』に対して、悩みの尽きなかった私だからこそ


私にとってこれから『食』とはそんな関係でありたいな。








『ちゃんとした食事にしなきゃ!』をやめた管理栄養士。超偏食の娘が教えてくれてる本当に大切な食事とは〜

ママは管理栄養士。その子どもたちは超偏食だった。 世間で正しいと言われるちゃんとした食事(カロリーや栄養素など)を伝えることが仕事だった私。その知識は全くわが子に通用しなかった。 そんな日々に悩み、そこからたくさんの気づきをもらっている真っ最中。そしてその記録 『食育』で育つのはカラダだけじゃなかった。 カロリーや栄養素よりも大切なことがあった。

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