気持ちが変わると行動もかわる?①

高齢者の食に携わる時

よくケアマネさんやご家族の方から

『リハビリのため、食事作りをして欲しいんだけど、どうしたらやる気になってもらえますか?』

という質問を受けることがある。

正論からいえば

体力維持のためには

栄養をしっかりとることも体を動かすことも必要なことかもしれない。

そんなことはきっと誰もがもう知ってる。

でも、本人から

『やろう!やりたい!』という気持ちが湧いてこない限り

いくら周りが言っても

それが返ってお互いのストレスになってしまう現実もたくさんみてきた。

そして、本人もできない自分に対して罪悪感を抱いてしまう。

そんな悪循環を繰り返す。


私自身の子育てにおいても同じなのかもしれない。

私は子どものことを思って

『こうしてほしい』『こうしたらいいよ』

といろいろ言う。

でも、いくら言っても子ども自身が

『やろう!やる必要がある!』と思わない限り

変わらない。

そして、私は『なんでわかってくれないの!?』ってイライラする。笑

やっぱり、知識や正しさだけでは、人の気持ちは動かないことをいつもつうかんする。


一人暮らしの高齢者の栄養状態がよく問題にあがるけど

私自身に置き換えてみても

もし、私が一人暮らしで毎日自分1人だけの食事を作るとしたら、

『(ちゃんと作って食べた方がいいのは頭ではわかってても)1人だし、一食くらい食べなくていいかな?とかまぁ今日は適当でいいか』ってきっと済ませちゃうとおもう。


『作ったら家族が食べてくれるから』

『家族に健康でいてほしいから』

『喜んでくれたら嬉しいから』

こういう人との繋がりが自分のモチベーションをあげてくれたり、

行動するための原動力になるんだろうなと思う。


最近は、『自分を大切に』『まず自分を満たそう』という言葉をよく耳にすることもあるけど

『誰かの役に立ちたいと思えること』


『誰かに喜んでもらえること』


『自分さえよければいい』ではなくて

こうやって誰かのことを思える気持ちって自分を大切にする上でもとっても大切な気持ちなのかなと思う。


『こうした方がいい』って知識だけでは太刀打ちできないことも

きっと、気持ちに変化が起こることでなにか変わるのかな?

こんな風に『誰かを大切に思う気持ち』を大切にみんなでいい方向に向かって行けるといいよね。

こんな人との繋がりの中で生活していけるといいなとふと思った。

『ちゃんとした食事にしなきゃ!』をやめた管理栄養士。超偏食の娘が教えてくれてる本当に大切な食事とは〜

ママは管理栄養士。その子どもたちは超偏食だった。 世間で正しいと言われるちゃんとした食事(カロリーや栄養素など)を伝えることが仕事だった私。その知識は全くわが子に通用しなかった。 そんな日々に悩み、そこからたくさんの気づきをもらっている真っ最中。そしてその記録 『食育』で育つのはカラダだけじゃなかった。 カロリーや栄養素よりも大切なことがあった。

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