いつも『ごめんなさい』で終わる給食

懇談での話し。


給食はいつも基本的に、お米を食べる。

おかずは少しだけお皿に盛り付けてもらって

食べずに『ごめんなさいしようねー』といって終わる。


『残してごめんなさい』



食べれない子を育てるまでは当たり前のしつけだと思っていた。


だから、年少さんの時は私も何も思わなかった。



年中さんになって、心がすごく成長したのを感じる。





いつも当たり前に『ごめんなさい』といってた娘が


食べ物を残すことに、すごく罪悪感をもって『私は悪いことをしてるんだ』という暗い表情をするようになった。


好き嫌いで食べてないわけではないのは、何年も娘を見ていたらわかる。


頑張って食べれるのであれば、頑張ればいい。
(でも、本当に口に入れることがすごくハードルが高い)


だから、娘は

毎日の給食の時間、おやつ(牛乳や甘いお菓子)の時間はいつも『ごめんなさい』の時間だった。

むしろ、『ごめんなさい』で終わらない日がない。



『食べ物を大切に。命をいただいているのだから、残すならごめんなさいをしましょう』という考えはとてもよくわかる。


私も娘には、食べ物は大事にできる子になってほしい。


でも、それと同じくらい自分の感じること、感覚も大切にしてほしいと思う。



食べれないもの多すぎる娘は幼稚園では

『あぁ、おいしかった。ごちそうさま』ではなくて


『残してごめんなさい。』で終わる食事が日常だった。



この先、食べれるようにならない限り、食事の時間はごめんなさい。が続くと思うと少し胸が痛んだ。


まずは、食事の時間を『ごめんなさい』じゃなくて

『あぁ、今日もおいしかった。ごちそうさま、ありがとう』で終われる時間になってほしいな。

罪悪感より、食べれた満足感やおいしく食べれたことをありがたいと感謝できる時間を過ごしてほしいなと思う。




その思いに担任の先生も共感してくださり



娘の食事の時間が楽しい時間になることを一緒に模索してくださることになった。


娘に、

『もう、食べれなくてもごめんなさいしなくていいよ。食べれる物を自分でお皿にいれてとったものは食べよう。

自分でとったけど、残すときはごめんなさいしようね』って話すと

すごく安心した嬉しそうなほっとした表情をした。

この表情が忘れられない。

小さな体でたくさんの罪悪感背負ってたのかな。

早く気づいてあげれなくてごめんね。

でも、これからこうやってまわりの先生やたくさんの大人やお友達に支えてもらいながら


自分らしく堂々と生きていける場所を一緒に作っていきたらいいな。


人を傷つけたり、ほんとに、悪いことをしてしまったり、自分が間違ってるなって気づいたときには、ちゃんと素直に謝れる子になってね。

『ちゃんとした食事にしなきゃ!』をやめた管理栄養士。超偏食の娘が教えてくれてる本当に大切な食事とは〜

ママは管理栄養士。その子どもたちは超偏食だった。 世間で正しいと言われるちゃんとした食事(カロリーや栄養素など)を伝えることが仕事だった私。その知識は全くわが子に通用しなかった。 そんな日々に悩み、そこからたくさんの気づきをもらっている真っ最中。そしてその記録 『食育』で育つのはカラダだけじゃなかった。 カロリーや栄養素よりも大切なことがあった。

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